【vol.40】コレは、「ゴジラ」の新たな挑戦だ。『GODZILLA 怪獣惑星』

-ATrACTシネマ-映画図鑑vol.40

GODZILLA 怪獣惑星

監督:静野孔文・瀬下寛之
脚本:虚淵玄
発表年:2017
制作国:日本

二十世紀最後の夏。その日人類は、地球という惑星の支配者が自分達だけではないと知った―――

巨大生物「怪獣」の出現と、その怪獣をも駆逐する究極の存在「ゴジラ」。半世紀にわたる怪獣との戦争の末、人類は敗走を重ね、ついに地球脱出を計画。そして2048年、中央政府管理下の人工知能による選別を受けた人間だけが恒星間移民船・アラトラム号で11.9光年の彼方にある「くじら座タウ星e」を目指し旅立った。しかし、20年かけてたどり着いたタウ星eの地球との環境条件差は、予測値を遥かに上回り、人類が生存可能な環境と呼べるものではなかった。
移民船に乗る一人の青年・ハルオ。4歳の時に目の前でゴジラに両親を殺され、20年の間、地球に戻りゴジラを倒すことだけを考え続けていた。移民の可能性を閉ざされ、生存環境も劣悪となった船内でハルオを中心とした「地球帰還派」は主流となり、危険な長距離亜空間航行を決断し地球を目指す。
だが、帰還した地球は、既に二万年の歳月が経過し、地上はゴジラを頂点とした生態系による未知の世界となっていた。
果たして人類は地球を取り戻せるのか。そして、ハルオの運命は―――

アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』は『ゴジラ』ではなかった。

正確に言えば今までの『ゴジラ』シリーズの王道とは全く異なったモノだった。

『ゴジラ』と言えば、特撮で、突如現れた怪獣が現実の私たちの街をめちゃめちゃにして、それをいかに人類がやっつけるのか、といった感じだろうか。

今回の「GODZILLA」はアニメだ。SFだ。

舞台は遠未来。

非現実の中の超非現実。

実写・特撮では到底表し切れない、逆に言えばアニメーションでしか描くことのできない・アニメーションならではのスケール・迫力・アクション。

『シン・ゴジラ』が日本 対 ゴジラであったなら『GODZILLA 怪獣惑星』は地球 対…いや、宇宙 対 ゴジラ。

圧倒的スケール。

コレは、「ゴジラ」の新たな挑戦だ。

全3部構成ということで、まだまだ謎は多く残されている。というか殆ど謎。

続編に期待大。

総評:81%

オススメ度:★★★★☆