-古本屋ATrACT-漫画図鑑vol.82
Boichi作品集 HOTEL
作者：Boichi
巻数：全1巻(短編集)
発表年：2008
出版：講談社表題作の『HOTEL-SINCE A.D.2079-』ほか、『PRESENT』『全てはマグロのためだった』などモーニングおよびMANDALAで掲載された読み切り作品の全てがここに!
描き下ろしのshort SFも4作収録!
科学も愛もグルメもギャグもお色気も、Boichi作品の全てのエッセンスをギュッと凝縮!
「HOTEL」を軸に繰り広げられる半連作短編。微妙にリンクしあう世界観に心震える。
特に『PRESENT』のどんでん返しに涙。
あんなに美しい物語が短編で描けるというBoichiの手腕に脱帽。
『すべてはマグロのためだった』。これは凄い。
絶滅したマグロを蘇らせるために研究をし続ける主人公。
マグロは一向に蘇らないが、その研究のおかげで地球がえらいことに…
意図せずとんでもないことをしでかしちまうって展開、めちゃめちゃ面白いよね。
最近イベントでお話した教授から聞いたんだけど、
地球の半径は約3000㎞。人間が潜れるのはたかだか数千メートル。
つまり地球上で人間が使えてる領域ってのは僅か数パーセント。
地球という存在からしたら人間なんてものは生息してても絶滅しててもなんてことは無いらしい。
そう考えると、人間は地球上ででかい顔しすぎだよねってお話。
要するに、全体を通して感じたことは人間のエゴ。